大豆の成長ーゲストハウスの進捗

27.9.5(土曜日)晴れ後曇り、一時雨、最高温度28度、最低温度23度

イメージ 1

とうもろこしは見事に失敗しましたが、こちらは作り慣れた大豆。
但、規模はまったく違う。何しろ、三反強(約1000坪)、サッカーができる広さです。
約一ヵ月半前に、グループ内の田北さん+佐藤自然農園スタッフ6名、総勢7名で
畑を起こし、畝立てをし、種を蒔く、延べ6日間の作業をし、さらにその後、炎天下の中、3日間の除草作業を行い、ようやく無事に花が咲き始めた。
11月下旬頃には収穫期を迎える。

これらは、味噌の原料となり、大豆粉や煎って黄な粉の原料になり、一部は煮豆などになってお客様(仲間達)の食卓に並ぶ。
この畑は11月下旬、麦の種を蒔き、翌年6月には収穫され、8月頃には小麦粉になっている。うまくいけば、ですが・・・

この畑には前作は分からないのですが、少なくとも今年の春頃からは、化学物質は一切入っていない。今後とも緑肥と焼き灰・牡蠣柄で育ててみる。
耕す前から、あまり汚されておらず化学物質や畜糞の匂いはせず、良い土の香りと団粒構造に近い土壌に見えた。先が楽しみな圃場である。

(結の制度の復活)
今後、グループ内で広げていく分野である穀類などの生産や新たな圃場の開墾開発などについては、今回のように「ゆい(結)」の制度を導入していくことにしている。
これは、誰の占有する圃場であっても、責任担当者を決めて、その農人の管理地とはするが、手の必要な作業をグループ内の働き手(例えば自然農園スタッフや今後加わるであろう研修生達)全員でカバーしていくというもの。
これは戦に狩り出されたり、不慮の事故により無くなったり、障害者になることの多かった時代、昔から、村落内で相互扶助が行われていた日本の良き風習であった。
この良き伝統を現在に復活させようとしているのも、むかし野菜グループの基本的理念である。
自然農は特に人の手が必要となる。大規模農業とは異なり、高集約労働となる。
除草剤を使わない・農薬は避ける・化学肥料は使わないとなると、これは全て人力ということになる。最も現在であるから、必要最低限の機械化は必要ではあるが・・
この人の手による作業が果てしなく続き、なおかつ、単価が低い穀類生産やお金を生まない圃場の開墾・開発作業などは、一人、あるいは、その家族だけの負担にしてしまうと、その膨大な作業ゆえに、必ず心が折れてしまう。

(新たな生産拠点の構想原案)

イメージ 2

クラブハウスとしているのは、この農産物加工所は、最初から消費者に解放することも視野に入れているためである。
加工所では、広い厨房があり、漬物・味噌・万頭・ナン類・黄な粉などの製造を行うことが主の目的ではあるが、そこでは別の顔もあり、自然循環農法により生産された農産物等の調理やおやつ作りを学んでもらう研修棟の役割も担う。
その研修の主な目的は、食への不安が覆う現在の日本の中で、健康で美味しく栄養価に富んだ料理やおやつ作りを学んでもらおうと企図していること。
農産物加工所と併行して、そんな市民参加型の施設作りを目指している。

そこでは子育て中のおかあさんたちが集い、当農園のお客様であり、仲間達でもある主婦層の方々がメイン管理者となってもらい、むかし野菜でできた農産物等を使い、加工品を作る。つまりは、むかし野菜の邑の農産物加工品の製造と販売も担ってもらい、同時に、そこに訪れるであろうお客様達に調理やおやつ作りも学んでもらう。その目的もあって、別棟の味噌炊棟には製粉所と合わせて煮炊き専用の竈を設けることにしている。
さらに画面上の洗面所のところには子供達の遊空間を確保している。
子育て世代のお母さんたちが働き、同時に子供の面倒を見る。そんな施設を今後は拡充していくつもりです。(現在は小さいですが)

設計図の右側に広く、用地の余裕があり、そこは体感農園と子供達の遊び場とする予定です。

イメージ 3

施設全体の軒下は、2.7m及び3.6メートルの広さがあり、その軒下には収穫した玉葱・にんにく・とうもろこしなどが自然乾燥され、その下の空間には椅子テーブルが並び、人々が寛ぐ。そんな農家の庭先をイメージしていただきたい。

むかし野菜の小さな小さな邑がそこに出来ていると楽しいでしょうね。

→次回へと続く