自然農の穀類生産

27.8.2 (日曜日)晴れ、最高温度33度、最低温度26度

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              由布市庄内、大豆の圃場の種蒔き

’15年7.20.~延べ3日間、ようやく大豆の種蒔きまで漕ぎ着けた。
その前に8番の畑では約7脊分に大豆の種を蒔く。予備に7番にも白大豆の種を
蒔いている。合計で5反分(5,000㎡)の大豆畑が完成した。
その他には、5~6番の畑に丹波大粒黒大豆の畝が7列出来上がっていた。
こちらは、枝豆→ビーンズ→黒大豆に変わっていく。
今年は7月中旬頃まで長雨が続き、圃場に入れずに、大豆の種蒔き時期が1~2週間遅れることになった。
この後は、当然に除草剤を使用していないので、管理機による畝揚げ兼除草作業
を田北さんにお願いする。それによりどの程度草を抑えられるかが勝負になる。
できるだけ、手作業による除草作業は避けたいところ。何しろ、向こうの人の顔が
判別できない広さですから。

収穫時期は11月中下旬頃から始まり、先ずは大豆を引き、その場での天日乾燥。
自走式の雑穀機を購入し、全員での収穫脱穀作業を行う。
豆のゴミを飛ばし、ようやく12月中旬になって第一次の出荷となる。
およそ、1/5は味噌の原料となり、1/5は煎って黄な粉とする。さらにできるかどうかは技術的にかなり難しいかもしれないが、1/5は大豆粉としたい。
残りが豆そのものの出荷となる。大豆は良質な植物性タンパク質、消費者の家庭で
煮豆等になっていくのだろう。収穫量は今の処、定かではない。

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約1.5反に植えられたとうもろこし。残念ながら、芯喰い虫が発生し、6番の畑の分はほぼ全滅。由布市庄内の分は長雨により着果が遅れ、おそらく前作にて牛糞を撒きすぎていたのだろう。徒長が激しく、花が咲くのもかなり遅れ、虫害と台風で
多くが倒壊し、収量は1/20程度になっている模様。散々な結果とはなった。
とうもろこしは、やはり初期的な予防(花が咲く時季に予防が必要)は不可欠となる。
完全自然農の栽培は寒冷地以外は難しいのかもしれない。

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見渡す範囲には全て水田。
その中、ぽつりと一角に
とうもろこし畑が出現。
しかも歯抜け状態となっている。

来年は初期的に葉面散布の農薬は一回くらいは使わねばならないか、自然の厳しさを改めて
思い知らされる。





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若干残った甲州とうもろこし
実験的に加工にしてみる。
これは天日乾燥で約3カ月は
干さねばならない。



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右は芯い虫が入り未熟実か、虫に食い荒らされた散々な状態のとうもろこし。
失敗は成功の元と言うにはかなりの被害となった。
ポットに種を蒔き、一個一個定植したあの労力はどこにいったのだろう?
来年こそはとの思いを強く持たねば、くじけてしまう。

現在、野菜の圃場は約7反強、雑穀の圃場が7.8反、これにむかし野菜のグループの圃場が、水田7反、野菜が2.5反、さつまいも・南瓜・里芋などが3反強、
かぼす・梨が4反、栗林2反、椎茸2反、合計35.3反、(およそ3.5ヘクタール)
これがむかし野菜グループの持つ圃場。

大豆・麦・とうもろこしなどの雑穀の生産は、緒についたばかり。2~3年で目処を
付けていきたいが、現在課題となってきたのが、自然農のお米。
来年からは、水田の面積を確保していかねば、増えていくお客様のニーズに答えられない。農業老齢化の波はむかし野菜グループにも重く圧し掛かってきそうで、
若者達の習熟度を加速し、新たな若い農人の発掘と育成がすぐ手前に迫ってきている。何とかしなければ・・・
自然循環農法のさらなる確立と研鑽に加え、次の世代へ如何に繋いでいくかが、
問われ始めている。昨日66歳を迎え、やることの多さと体力・気力の衰えが焦りに繋がり、それがさらに重く圧し掛かる。

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去年仕込んでいた手作り
味噌(全て材料は自然農)

約8カ月の未完熟味噌。
最初は麹臭い。

こんな味噌はおそらくみんな
食べたことが無いだろう。

我々は慣れており、むしろ
この熟成していない味噌も
美味しいのだが・・・

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平野さんの納屋に保管して
もらっていた味噌甕。

上に塩を置き、腐敗菌や雑菌が入り込むのを防ぐ。
蓋をして、紙やビニールなどで巻き込んで置く。

いつものことながら、
開封する際には、
どきどきする。