自然農の雑穀生産
27.4.10(金曜日)雨、最高温度13度、最低温度8度
とうもろこしの植え付け(6番の畑)
2015年4月9日、いよいよ本格的な雑穀の生産が始まる。
今年、4月は、とうもろこし三種類の植え付けを行う。
生産はハニーバンタム(湯がいて食す甘みある品種)、白餅とうもろこし(日本の在来種)、甲州とうもろこし(在来固定種)の三種類。
白餅と甲州は、湯がいて食べても美味しいが、粉にする目的で生産する。
ある意味では、ブレンドにする中核となる粉。
7~8月頃にとうもろこしの収穫が終わったら、約二ヶ月間休耕し、11月には麦の
生産を行う。
麦は、ご飯に混ぜる大麦、ケーキ・クッキー・うどんなどにする薄力粉となる小麦、
おやつの素材となるやや粘り気のある中力粉、パンの原料となる強力粉の4種類。
ブレンドにするベースの粉。
5~6月に小麦の収穫が終わると、7月始めの頃、大豆の植え付けが始まる。
大豆は、煮豆、味噌の原料、黄な粉の材料、納豆の材料となる。
その他に、お米やもち米の生産も行うが、これらは極く普通に市場には出回っている。但し、自然農となると少なくはなるが・・・
これらを全て除草剤を使わずに生産する。勿論、化学肥料や農薬は使わない。
所謂、自然農の雑穀と言うことになる。手に入り難い貴重品であり、自然食のお店ではかなりな高額商品となる。
①これらを日常的な生活の中に取り入れられないか?
②むかし野菜のようにリーズナブルな価格で提供できたら!
③とうもろこし・小麦・大豆・米などの穀類の粉が自然農で提供できたら!
④それらの粉を各家庭でオリジナルブレンドができたら!
⑤そのブレンドの配合比や料理レシピが提供できたら!
⑥ご飯及びパン食の代わりの中間食やお母さんの手作りのおやつが出来たら!
⑦安全・素材感・素朴さ・栄養価・美味しさ・手軽さ
などなどが、自然農の穀類生産開始の動機であり、出発点です。
これらの思いを実現するには、1~2年間の生産活動からレシピ開発までの長い
実践と実験を繰り返す必要がある。
チャレンジ開始です。
大豆を蒸す
米麹と塩を混ぜ合わせ
味噌玉を作る
(第一回インタビューの結果ー穀類編)
1.使かって見たい穀類
小麦粉 50%、大麦 68%、大豆 72%、とうもろこし粉 25%、米粉 39%
大麦は麦飯と言ってお米と麦を混ぜるご飯ですので、極く一般的に分り易い点で
の支持をあつめたと思います。
大豆は黄な粉も含めての質問だったためか、予想を上回る支持を集めました。
日本人はお餅が好きで、特に黄な粉餅は大好きなんですね。
意外だったのは、煮豆の支持が多かったことです。一晩水に晒しての調理ですので
面倒臭くなってしないのではの予想は見事に覆りました。
好きでも安心して購入できる大豆がないことも一つの要因でしょうが・・
(10人前後の方から味噌作りの材料に欲しいとの意見もありました。勿論お分けします)
とうもろこし粉はやはりと言った支持率でした。皆様、コーンスターチは知っていても量の多いとうもろこし粉はどう扱って良いか知らないですよね。当然です。
実はそこに私の狙いがあるのです。
とうもろこしを主食としているのは、メキシコ・中央アジアに多いようです。
ナンやタコスの材料の70%はとうもろこしの粉です。香ばしくて美味しいです。
進めば、きっと体感したことの無い香ばしいお焼きがや包み焼き・パンなどができるでしょうね。それが一番お楽しみです。
最後に一番難解だったのが小麦でした。
小麦アレルギーなるものが多いようですが、私の子供の頃は聞いたこともありませんでした。私などは一つ疑問が沸いてくるのですが、このアレルギーとは、まさしく
現在病なんでしょうね。
とすれば、化学物質に囲まれた生活、特にその食生活では、保健所の安全基準や企業のクレーム対策として必ず無菌状態に食品を置いているのが最大の要因なのではないでしょうか?
何も化学肥料や農薬だけが化学合成物質ではないのです。
それも多くが消費者の要望に添ったからしているとも言えますが・・・如何ですか?
論理が横道に逸れてしまいました。
今日、大分県の振興局に行ってきました。
そこで話題に昇ったのが、小麦の話でした。勿論私が仕掛け人です。
一番暇なのか(?)三人の部長が集まり、(私を含めて4人、私は忙しいのですが)
食に関心の高いお客様たちのご意見として小麦への支持が50%であったことを
話始め、では、どのような小麦が良いのかの議論でした。
の問題もあるが、遺伝子組み換えの小麦があることが実験で判明しているとの興味ある話が聞き取れた。なるほど、小麦を食べるな!の著者は米国の法医学者であったな。と納得できた。
それでは、私がすでに日本にもその種子が上陸しているのでは?と聞いたところ、
「それは絶対にない」と強行に主張された。
やれやれ!これで私の心は少し晴れました。
種子の斡旋まで全て県の農業振興局にやってもらうことで一先ずは決着した。
県に押し付けた形となり、申し訳ないが、日本で開発された薄力粉・中力粉・比較的グルテンの多い中力粉(育て方により強力粉の代用になる)及び大麦の種子が手に入ることになり、むかし野菜の邑での自然農の穀類生産の目処が立った。
まことに有難いことでした。三人の部長さんに感謝感謝でした。
→次回へ続く。
むかし野菜の邑の農業施設及びレストハウス建設予定地の粗造成が完了した。